宇山圭子(宇山宗圭)         茶道の伝統を継承する『紫寿会』を主宰すると同時に、『茶道ボーイズガールズ』代表として茶道を一般に広く紹介している。茶道教室は神戸市東灘区JR住吉駅前 

by uyamacchi

舞台を支えた人々・・・・・・・・・・・出演者

b0191125_15332180.jpg今回の演劇では、茶事を一般の方々にお伝えすることを目的としているため、普段は楚々として茶道を修める紫寿会の社中たちが、一丸となって舞台を支えました。

主役「さと」が舞台を終え
この1年を振り返って、その想いを語ります。






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宇山先生から主役の「さと」をやってほしいと言われた時に、
私はまだ茶道を始めて1年ほどの初心者でした。

劇中で「さと」は、初めて亭主を務めますが、
私も亭主を務めたことはなく、それどころか、お茶事に参加したことはあっても
マナーがいまひとつちゃんとわかっていないという状況だったのです。

今回の演劇は、経験者が出演する完璧な演劇を目指すのではなく
素人が演じ作り上げる、市民演劇のようなものにしたいという事で、お引き受けしました。
出演者・スタッフ探しが始まりましたが、実績もなく、広報のすべもわかりませんでした。
しかし、宇山先生は持ち前のバイタリティで奔走され、この準備期間をドキュメンタリーとして記録したらとっても面白い映画になるのでは? というスリリングな日々でした。

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どうにか出演者、脚本も整いましたが、皆他に仕事もありなかなか揃っての練習が出来ず
また、広い場所での練習もままならなかったので
本番前のリハーサルでも広い舞台での感覚がつかめず
本当に、大丈夫だろうか? 出来るのだろうか? と本番直前まで手に汗握る状況でした。

劇中でのお点前も、リハーサルで外部の方々に見ていただいた際に、
長すぎるので短縮してはどうか? とのご指摘があり、先生も悩まれましたが、
「やはり伝えたいのはこれだから、このままやろう。綺麗なお点前で観客の皆さんを魅了してほしいの!」と託されました。
果たして、自分の点前で7~8分の長い時間を、飽きることなく
集中して観ていただけるだろうか?心配は募るばかり…。
余談ですが、私が初めてお濃茶をいただいたのは宇山先生のものでした。
茶道の事など殆ど知らず、誘われて初めて参加したお茶事は、馴れない着物、しびれる足、
約4時間はとても辛く、半ば意識を失いかけていましたが、
艶やかな輝きに包まれた、どろりとしたものを口に含んだ時の驚き。
これがお濃茶というものなんだ…と、一気に目が覚めたのを憶えています。

そんなことを思い返しつつ、初めての亭主を務めるさとの気持ちで、
美味しいお濃茶を飲んでいただきたいと言う想いを込めてお点前をしました。
まだまだ拙い点前でお恥ずかしい限りですが、
観客の皆様に暖かく見守っていただけて感謝しております。


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本番は、出演者、スタッフ共に底力を発揮することが出来ました。
お茶事を勉強してみたい方も、茶道のことなんてあんまり知らないわ、という方も、
笑っている内にいつのまにかお茶事のことがわかってしまう
ステキな演劇になったのではないかと思いました。
私自身も大きく成長させていただき、宇山先生には大変よい勉強をさせていただきました。
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最後になりましたが、観劇下さった皆様、本当にありがとうございました。

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by uyamacchi | 2012-03-27 16:20 | 『茶道ボーイズガールズ』